満州資料など

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日本は満州全域を占領し、治安を安定させた後に満州国を建国します。日本は南満州鉄道や満州重工業開発などに多額の投資を行い、未開発地に続々と工場や施設を建設し近代化を勧めましたが、１９４５年８月、第二次世界大戦終結直前に旧ソ連軍が侵攻したことにより満州国は崩壊しました。その後ソ連の支配から中国の領土に戻りましたが、当時満州には南満州鉄道や満州重工業を始め、航空会社や海運会社、電信電話会社など約１０社の日本の国策会社があったため、これら日本が満州に残した産業インフラにより、第二次世界大戦後で経済基盤がぜい弱であった中国の経済状況を大きく支える力となりました。しかし、その後の発展はあまり見られず、１９９０年代以降に行われた中国国内体制の改革と対外開放政策を併せた改革開放政策により、上海市や深セン市などの華東と華南の経済特区の経済状況が大きく成長し始めると満州のインフラ設備は時代にそぐわないものとなり、技術開発や経済的にも衰退の一途を辿り、中国中心部から立ち遅れた地域となってしまいます。近年になって中国政府は積極的に経済振興を行っており近代化が進んでいますが、未だ上海や北京には大きく後れを取っている状態です。現在の旧満州地域は工業地帯で石油や機器製造が盛んですが自然も多く残っており農業地域でもあります。吉林省を中心として中国の重要な食糧生産地のひとつであり、人口一人当たりの食糧占有量は中国国内で第一位となっている他、漢方薬材料やお茶の名産地としても広く知られています。また、観光地としても世界的に知られており、黒竜江省にある五大連池や遼寧省の瀋陽故宮など、多くの観光客で賑わっています。